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平成18年度給与体系改訂の問題_給与明細の見方 [2009/09/18 13:14] yigarash |
平成18年度給与体系改訂の問題_給与明細の見方 [2009/09/18 13:32] (現在) yigarash |
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====== 給与は適切なのか? ~給与明細のナゾ~ ====== | ====== 給与は適切なのか? ~給与明細のナゾ~ ====== | ||
- | (職組ニュース 平成21年1月号を改訂) | + | (職組ニュース 平成20年9月号) |
===== 文書の目的 ===== | ===== 文書の目的 ===== | ||
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===== 号俸の調べ方 ===== | ===== 号俸の調べ方 ===== | ||
- | 実は給与明細にかかれている本俸は、ちょっとした偶然がなければ俸給表にはのっていません。自分の「俸給表」上の給料を調べるには1月の給与明細をごらんください。右下の「通知」の欄に「制度上の本俸」(=俸給表にのっているはずの本俸)と「号俸・級」がかかれています。毎年1月に定期昇給するので(制度上)いったいいくら昇給したのかかかれているわけです。ところが「制度上の本俸」は「実際に毎月もらっている本俸」より少ないはずです。筆者の場合は413400円で800円少ない。ただ413400円なら教育職員俸給表にのっている。 | + | 実は給与明細にかかれている本俸は、ちょっとした偶然がなければ俸給表にはのっていません。自分の「俸給表」上の給料を調べるには1月の給与明細をごらんください。右下の「通知」の欄に「制度上の本俸」(=俸給表にのっているはずの本俸)と「号俸・級」がかかれています。毎年1月に定期昇給するので(制度上)いったいいくら昇給したのかかかれているわけです。ところが「制度上の本俸」は「実際に毎月もらっている本俸」より少ないはずです。筆者の場合は413400円で800円少ない。ただ413400円なら教育職員俸給表にのっている。\\ |
- | 種明かしをすると、毎月の給与明細にかかれているのは平成18年1月時点での「旧本俸」で、「制度上の本俸」は平成18年4月以降の「新本俸」です。平成18年は「公務員給与の構造改革」が実施されました。大きな変更点は本俸が4.8%減ったことです。本学給与もそれに準拠したと称して給与体系が変更されました。ただ福岡大学で起こったことは多少込み入っていて、1)旧本俸から4.8%へらした額を「新本俸」とした体系に移行、2)それだけだと生活にこまることもあるので「4.8%へらした額」を「新旧本俸の差額」とよび、当面、補填しつづける、という措置です。 | + | 種明かしをすると、毎月の給与明細にかかれているのは平成18年1月時点での「旧本俸」で、「制度上の本俸」は平成18年4月以降の「新本俸」です。平成18年は「公務員給与の構造改革」が実施されました。大きな変更点は本俸が4.8%減ったことです。本学給与もそれに準拠したと称して給与体系が変更されました。ただ福岡大学で起こったことは多少込み入っていて、 |
+ | - 旧本俸から4.8%へらした額を「新本俸」とした体系に移行、 | ||
+ | - それだけだと生活にこまることもあるので「4.8%へらした額」を「新旧本俸の差額」とよび、当面、補填しつづける、 | ||
+ | という措置です。\\ | ||
つまり制度上の俸給表・俸給額は(4.8%ダウンした)新本俸(これが現在の制度上の本俸)に移行したのだが、減らす前との差額も支給し、手取り額はへらないように「配慮した」。いまでも給与明細にかかれているのはだから旧本俸の金額そのものです。この旧本俸はあたらしい俸給表には載っていない、というわけでした。 | つまり制度上の俸給表・俸給額は(4.8%ダウンした)新本俸(これが現在の制度上の本俸)に移行したのだが、減らす前との差額も支給し、手取り額はへらないように「配慮した」。いまでも給与明細にかかれているのはだから旧本俸の金額そのものです。この旧本俸はあたらしい俸給表には載っていない、というわけでした。 | ||