この文書の現在のバージョンと選択したバージョンの差分を表示します。
2012_01_13_h23年度第2回学長交渉議事録 [2012/04/20 09:49] admin 作成 |
2012_01_13_h23年度第2回学長交渉議事録 [2012/04/20 09:59] (現在) admin |
||
---|---|---|---|
ライン 6: | ライン 6: | ||
出席者:\\ | 出席者:\\ | ||
組合側)小川中央執行委員長、末次同副執行委員長、瓜生同書記長、三島七隈支部執行委員長、青木同副執行委員長、寺田同副執行委員長、飯田同書記長、前越同執行委員、田中烏帽子形支部執行委員長、田村同書記長\\ | 組合側)小川中央執行委員長、末次同副執行委員長、瓜生同書記長、三島七隈支部執行委員長、青木同副執行委員長、寺田同副執行委員長、飯田同書記長、前越同執行委員、田中烏帽子形支部執行委員長、田村同書記長\\ | ||
+ | |||
大学側)衛藤学長、馬本副学長、藤原副学長、大和副学長、瓦林副学長、栁事務局長、岡総務部長、戸崎人事部長、中上人事課長、南人事課長補佐、杉本人材開発課長、谷口人材開発課長補佐\\ | 大学側)衛藤学長、馬本副学長、藤原副学長、大和副学長、瓦林副学長、栁事務局長、岡総務部長、戸崎人事部長、中上人事課長、南人事課長補佐、杉本人材開発課長、谷口人材開発課長補佐\\ | ||
===== 【交渉事項】 ===== | ===== 【交渉事項】 ===== | ||
==== 1.給与変更に関するモデルケースの説明について ==== | ==== 1.給与変更に関するモデルケースの説明について ==== | ||
- | **議題本文**\\ | + | ===議題本文=== |
これまで組合からの要望を無視し、給与の引き下げが実施されてきましたが、これによる年間の収入および退職金、ひいては年金にどのような影響が生じるのか、多くの教職員は不安と絶望に苛まれています。不利益変更を押し付ける大学側の説明責任として、少なくとも、年代別のモデルケースを試算し公表すべきではないでしょうか。\\ | これまで組合からの要望を無視し、給与の引き下げが実施されてきましたが、これによる年間の収入および退職金、ひいては年金にどのような影響が生じるのか、多くの教職員は不安と絶望に苛まれています。不利益変更を押し付ける大学側の説明責任として、少なくとも、年代別のモデルケースを試算し公表すべきではないでしょうか。\\ | ||
毎年の給与引き下げが、長期的にどのような影響をもたらすのか、モデルケースを示すことにより開示していただくことをお願いしたいと考えます。また、給与の減額により、大学全体として人件費はどの程度削減され、それをどのように運用していくのかということに関する説明も合わせてお願いいたします。\\ | 毎年の給与引き下げが、長期的にどのような影響をもたらすのか、モデルケースを示すことにより開示していただくことをお願いしたいと考えます。また、給与の減額により、大学全体として人件費はどの程度削減され、それをどのように運用していくのかということに関する説明も合わせてお願いいたします。\\ | ||
+ | ===議事録=== | ||
大学)概要を組合側から説明いただきたい。\\ | 大学)概要を組合側から説明いただきたい。\\ | ||
ライン 28: | ライン 30: | ||
組合)出して頂くということでお願いします。\\ | 組合)出して頂くということでお願いします。\\ | ||
==== 2.人事院廃止後の本学の給与体系に関する今後の対応について ==== | ==== 2.人事院廃止後の本学の給与体系に関する今後の対応について ==== | ||
- | **議題本文**\\ | + | ===議題本文=== |
今後数年のうちに人事院が廃止されます。本学の給与の基準としている人事院勧告が完全になくなったときに、本学の給与体系はどのようになるのでしょうか。人事院勧告が廃止されれば、国立大学でも財政状況が良好であれば、本学より多額の助成金を受けていても、教職員の昇給が保証される独自の給与体系を設定する大学も生じるものと考えられます。このような状況になった場合に、本学の給与体系が、現状の減額志向を継続するのであれば、教職員として優秀な人材を確保することは困難となり、先輩の教職員の皆さんと現職の教職員の努力により確立されてきた本学の現在の地位を維持できなくなることは必至です。優秀な教職員を確保し、教育・医療・研究を高水準に保つためには、給与体系だけでなく、勤務環境や定年の時期などの待遇が他大学を上回るものであることは不可欠のことになります。人事院廃止後の本学の給与体系に関する今後の対応についての計画をお知らせくださいますようお願いいたします。\\ | 今後数年のうちに人事院が廃止されます。本学の給与の基準としている人事院勧告が完全になくなったときに、本学の給与体系はどのようになるのでしょうか。人事院勧告が廃止されれば、国立大学でも財政状況が良好であれば、本学より多額の助成金を受けていても、教職員の昇給が保証される独自の給与体系を設定する大学も生じるものと考えられます。このような状況になった場合に、本学の給与体系が、現状の減額志向を継続するのであれば、教職員として優秀な人材を確保することは困難となり、先輩の教職員の皆さんと現職の教職員の努力により確立されてきた本学の現在の地位を維持できなくなることは必至です。優秀な教職員を確保し、教育・医療・研究を高水準に保つためには、給与体系だけでなく、勤務環境や定年の時期などの待遇が他大学を上回るものであることは不可欠のことになります。人事院廃止後の本学の給与体系に関する今後の対応についての計画をお知らせくださいますようお願いいたします。\\ | ||
+ | ===議事録=== | ||
組合)現状として、人事院が数年後には廃止されると聞いています。人事院がなくなったら、人事院勧告により決められているという本学の給与は、どのような算定基準で決めていくのか?将来の展望を教えていただきたいと思います。\\ | 組合)現状として、人事院が数年後には廃止されると聞いています。人事院がなくなったら、人事院勧告により決められているという本学の給与は、どのような算定基準で決めていくのか?将来の展望を教えていただきたいと思います。\\ | ||
ライン 53: | ライン 56: | ||
組合)それでは何のために6級があるのかわからないし、給与規程には(5級から)6級へ「渡らない」とはどこにも書かれていない。(なのに福岡大学では、6級に渡っていない運用が生じています)。九州大学などでは、6級へも渡っているのに、本学では渡れないでいる。この点はむしろ枠外の数字をなくし、6級へ渡れるような規程を作るように今後要望していきたい。 | 組合)それでは何のために6級があるのかわからないし、給与規程には(5級から)6級へ「渡らない」とはどこにも書かれていない。(なのに福岡大学では、6級に渡っていない運用が生じています)。九州大学などでは、6級へも渡っているのに、本学では渡れないでいる。この点はむしろ枠外の数字をなくし、6級へ渡れるような規程を作るように今後要望していきたい。 | ||
==== 3.給与改善について ==== | ==== 3.給与改善について ==== | ||
- | **議題本文**\\ | + | ===議題本文=== |
給与の減額が続く現状に対して、これまで組合から、この交渉の場において、再三、給与改善を交渉議題として提案しています。今回もこれまで同様、給与改善を強く要望します。\\ | 給与の減額が続く現状に対して、これまで組合から、この交渉の場において、再三、給与改善を交渉議題として提案しています。今回もこれまで同様、給与改善を強く要望します。\\ | ||
大学側は、本学における給与減額に関する質問に対して、\\ | 大学側は、本学における給与減額に関する質問に対して、\\ | ||
ライン 70: | ライン 73: | ||
表1について、総収入に対する“その他の収入”の割合が高いことは、上の1)でも述べましたが、この3年間で増加の一途をたどっています。“その他の収入”には基本金からの繰入金が多く含まれ、これが建物の建設費に充当されているものと考えられます。“その他の収入”は帰属収入には含まれない収入ですから、「帰属収入の50%云々」という教職員の給与と建物の建設費は別の次元の経費であることは明らかです。したがって、「建設費捻出のために、給与減額はやむを得ない」という説明は、信ぴょう性に欠けるだけでなく、計画性の欠如という点で、教職員に執行部への信頼感を失わせ、失望感を与えるような理由付けと言わざるを得ません。このような説明は、撤回するとともに、今後は避けていただくようにお願いしたいと考えます。\\ | 表1について、総収入に対する“その他の収入”の割合が高いことは、上の1)でも述べましたが、この3年間で増加の一途をたどっています。“その他の収入”には基本金からの繰入金が多く含まれ、これが建物の建設費に充当されているものと考えられます。“その他の収入”は帰属収入には含まれない収入ですから、「帰属収入の50%云々」という教職員の給与と建物の建設費は別の次元の経費であることは明らかです。したがって、「建設費捻出のために、給与減額はやむを得ない」という説明は、信ぴょう性に欠けるだけでなく、計画性の欠如という点で、教職員に執行部への信頼感を失わせ、失望感を与えるような理由付けと言わざるを得ません。このような説明は、撤回するとともに、今後は避けていただくようにお願いしたいと考えます。\\ | ||
+ | ===議事録=== | ||
組合)人事院勧告の準拠による給与の決まり方ですが、近年の人事院勧告が公務員の優遇に対するバッシングに近い形の給与の引き下げが見られます。公務員でもない本学の教職員に、なぜ適用されるのかという声が組合員から出ています。数十億円の補助金を受けているということですが、福岡大学全体で動く予算からすると、5%程度の金額です。公務員に対するバッシングともみえる給与引き下げを被っています。教職員は納得していません。 | 組合)人事院勧告の準拠による給与の決まり方ですが、近年の人事院勧告が公務員の優遇に対するバッシングに近い形の給与の引き下げが見られます。公務員でもない本学の教職員に、なぜ適用されるのかという声が組合員から出ています。数十億円の補助金を受けているということですが、福岡大学全体で動く予算からすると、5%程度の金額です。公務員に対するバッシングともみえる給与引き下げを被っています。教職員は納得していません。 | ||
ライン 94: | ライン 98: | ||
大学)人事院勧告と連動するということで、今回は0.23%の引き下げを見送るということになったので、現状が維持されるということです。 | 大学)人事院勧告と連動するということで、今回は0.23%の引き下げを見送るということになったので、現状が維持されるということです。 | ||
==== 4.教育職員の病気休暇および私費在外・国内研究休暇制度(有給休暇に替わる休暇制度)の創設について ==== | ==== 4.教育職員の病気休暇および私費在外・国内研究休暇制度(有給休暇に替わる休暇制度)の創設について ==== | ||
- | **議題本文**\\ | + | ===議題本文=== |
教育職員の病気休暇や在外研修(および国内研修)について、給与や賞与に影響のない形で休暇を取れるように制度化するか、他の職種と同じように有給休暇制度を教育職員にも創設することを前回の学長交渉前に要望書でお渡ししましたが、それに対し、何ら有効的な回答が得られていません。今回は、この問題を交渉議題とし、再度回答を求めます。\\ | 教育職員の病気休暇や在外研修(および国内研修)について、給与や賞与に影響のない形で休暇を取れるように制度化するか、他の職種と同じように有給休暇制度を教育職員にも創設することを前回の学長交渉前に要望書でお渡ししましたが、それに対し、何ら有効的な回答が得られていません。今回は、この問題を交渉議題とし、再度回答を求めます。\\ | ||
本学教育職員が授業など教育・研究の指導に支障・影響のない期間に病気入院したり、在学研究で出張したことから賞与のプラスαの部分が減額されたということが判明しましたが、組合は減額そのものが不当であると考えます。一つは、裁量労働制においても旧国立・公立大学の多くに見られるように「年次有給休暇」の制度が認められていることです。そして、この有給休暇は病気での通院や入院、私費や学外資金による国内および在外研究などにも利用することができます。\\ | 本学教育職員が授業など教育・研究の指導に支障・影響のない期間に病気入院したり、在学研究で出張したことから賞与のプラスαの部分が減額されたということが判明しましたが、組合は減額そのものが不当であると考えます。一つは、裁量労働制においても旧国立・公立大学の多くに見られるように「年次有給休暇」の制度が認められていることです。そして、この有給休暇は病気での通院や入院、私費や学外資金による国内および在外研究などにも利用することができます。\\ | ||
ライン 101: | ライン 105: | ||
なお、この制度の創設に向けて何ら進展がない場合には来年度の三六協定締結に大きな支障になる点を危惧します。\\ | なお、この制度の創設に向けて何ら進展がない場合には来年度の三六協定締結に大きな支障になる点を危惧します。\\ | ||
+ | ===議事録=== | ||
組合)前回の交渉では、事前に要望書として出させていただいた病気入院に関する件です。授業に影響のないところでの入院に対して賞与の特別加算が減額されており、その原因は教育職員には休暇制度がないためです。それを改善するために、教育職員の病気休暇および私費在外・国内研究休暇制度を要望したのですが、そのような制度を採用する予定はないとの回答でした。有給休暇は、労働者の基本的権利です。\\ | 組合)前回の交渉では、事前に要望書として出させていただいた病気入院に関する件です。授業に影響のないところでの入院に対して賞与の特別加算が減額されており、その原因は教育職員には休暇制度がないためです。それを改善するために、教育職員の病気休暇および私費在外・国内研究休暇制度を要望したのですが、そのような制度を採用する予定はないとの回答でした。有給休暇は、労働者の基本的権利です。\\ | ||
有給休暇制度がなくても、20日ないしは4週間程度の在外研修と病気入院の休暇制度は、基本的に確立されるべきだと考えます。事務職の方は、有給休暇制度があり、入院されても、ボーナスのプラスアルファは、減らないと聞いています。教育職員は、授業のない時でも入院するとボーナスが減るのは、問題があります。教員に、病気休暇および私費在外・国内研究休暇制度(有給休暇に替わる休暇制度)を導入していただきたいと考えております。これは、三六協定にも影響します。 | 有給休暇制度がなくても、20日ないしは4週間程度の在外研修と病気入院の休暇制度は、基本的に確立されるべきだと考えます。事務職の方は、有給休暇制度があり、入院されても、ボーナスのプラスアルファは、減らないと聞いています。教育職員は、授業のない時でも入院するとボーナスが減るのは、問題があります。教員に、病気休暇および私費在外・国内研究休暇制度(有給休暇に替わる休暇制度)を導入していただきたいと考えております。これは、三六協定にも影響します。 | ||
ライン 130: | ライン 135: | ||
組合)検討してください。 | 組合)検討してください。 | ||
==== 5.嘱託職員(事務・労務)の労働条件、雇用期限と精勤手当について ==== | ==== 5.嘱託職員(事務・労務)の労働条件、雇用期限と精勤手当について ==== | ||
- | **議題本文**\\ | + | ===議題本文=== |
組合が嘱託職員の労働条件について要求していることは、すでに何度も繰り返していますが、1. 有期雇用の撤廃(平成19年度採用からの職員に対する雇用期限(7年、)の撤廃)、2. 労働条件の改善(給与:昇給のある給与システム(具体的にはとくに精勤手当の増額)、諸手当の創設:住宅手当、扶養家族手当、退職金の創設)、3. 正規職員への登用制度の実施(平成18年度に一度試行として実施(2名の登用)されて以降実施されていないし、その検証すら示されていないのは人事当局の怠慢としか言えない)。以上の3点が中心で、そのどの問題に対しても長きに亘って何ら改善が見られていません。\\ | 組合が嘱託職員の労働条件について要求していることは、すでに何度も繰り返していますが、1. 有期雇用の撤廃(平成19年度採用からの職員に対する雇用期限(7年、)の撤廃)、2. 労働条件の改善(給与:昇給のある給与システム(具体的にはとくに精勤手当の増額)、諸手当の創設:住宅手当、扶養家族手当、退職金の創設)、3. 正規職員への登用制度の実施(平成18年度に一度試行として実施(2名の登用)されて以降実施されていないし、その検証すら示されていないのは人事当局の怠慢としか言えない)。以上の3点が中心で、そのどの問題に対しても長きに亘って何ら改善が見られていません。\\ | ||
この中で雇用期限と登用制度の問題については、人事政策という曖昧な説明だけで、その具体的な政策の中身が何も説明されていません。すでに、平成19年度採用の事務嘱託職員は2年数カ月後には雇用期限を迎えるわけで、組合としても、この問題に何らかの道筋を点けずにおけない状況になっていると考えます。この問題の解決にはいくつかの方法があると思われます。これについて、労使間で協議する場を設けるよう強く要望します。\\ | この中で雇用期限と登用制度の問題については、人事政策という曖昧な説明だけで、その具体的な政策の中身が何も説明されていません。すでに、平成19年度採用の事務嘱託職員は2年数カ月後には雇用期限を迎えるわけで、組合としても、この問題に何らかの道筋を点けずにおけない状況になっていると考えます。この問題の解決にはいくつかの方法があると思われます。これについて、労使間で協議する場を設けるよう強く要望します。\\ | ||
また、意欲を持って仕事に励むことができるようにするためにも労働条件の改善が必要です。この件に関してはすでに実施されている精勤手当の改善がすぐに取り組める問題だと考えます。例えば現行の在職3年以上の方には月額1000円~3000円の手当が支給されていますが、これを1000円ずつ引き上げるとか、在職10年以上の方はそこで精勤手当がそれ以上増額にならない点を改めるために、在職10年以上15年未満を区切りとし、さらに在職15年以上あるいは在職20年以上のランクを設け、それぞれ5000円とか7000円を支給するということが考えられます。これらの問題についても労使間で協議する場を早急に設置するよう要望します。\\ | また、意欲を持って仕事に励むことができるようにするためにも労働条件の改善が必要です。この件に関してはすでに実施されている精勤手当の改善がすぐに取り組める問題だと考えます。例えば現行の在職3年以上の方には月額1000円~3000円の手当が支給されていますが、これを1000円ずつ引き上げるとか、在職10年以上の方はそこで精勤手当がそれ以上増額にならない点を改めるために、在職10年以上15年未満を区切りとし、さらに在職15年以上あるいは在職20年以上のランクを設け、それぞれ5000円とか7000円を支給するということが考えられます。これらの問題についても労使間で協議する場を早急に設置するよう要望します。\\ | ||
+ | ===議事録=== | ||
組合)嘱託職員の労働条件について1. 有期雇用の撤廃、2. 労働条件の改善、3. 正規職員への登用制度の実施、以上3点の問題です。\\ | 組合)嘱託職員の労働条件について1. 有期雇用の撤廃、2. 労働条件の改善、3. 正規職員への登用制度の実施、以上3点の問題です。\\ | ||
本学の嘱託職員には正職員と同じ仕事をこなしている優秀な方がたくさんおられます。重要な問題は平成19年4月1日以降採用の方は雇用期限があることです。一部の方はあと2年ちょっとの雇用期限が迫っています。この雇用期限を承知して入ってきたから仕方がないというかもしれませんが、これらの方が辞めたらあとの仕事が大変になるとの声が各部署から聞かれます。辞めたポストを埋めるのに、また新たに雇用するということになるので良い人材を育てていくためにも、全員を再雇用していただくのが最善の方策ではありますが、全員でなくても、雇用期限の延長を考えていただきたいと思います。また、嘱託職員のボーナスも下がっているので、本俸の手当てとして在職年数に応じた手当てをつけていただけないものかと要望します。 | 本学の嘱託職員には正職員と同じ仕事をこなしている優秀な方がたくさんおられます。重要な問題は平成19年4月1日以降採用の方は雇用期限があることです。一部の方はあと2年ちょっとの雇用期限が迫っています。この雇用期限を承知して入ってきたから仕方がないというかもしれませんが、これらの方が辞めたらあとの仕事が大変になるとの声が各部署から聞かれます。辞めたポストを埋めるのに、また新たに雇用するということになるので良い人材を育てていくためにも、全員を再雇用していただくのが最善の方策ではありますが、全員でなくても、雇用期限の延長を考えていただきたいと思います。また、嘱託職員のボーナスも下がっているので、本俸の手当てとして在職年数に応じた手当てをつけていただけないものかと要望します。 | ||
ライン 144: | ライン 150: | ||
===== 【要望事項】 ===== | ===== 【要望事項】 ===== | ||
==== 1.学年暦の見直しについて ==== | ==== 1.学年暦の見直しについて ==== | ||
+ | === 議題本文 === | ||
+ | 昨年、前後期各15回の講義を義務付けるとして、学年暦が大きく変更されましたが、国からの補助を多く受けている九州大学では、制度上は15週の講義期間を設けていますが、教場試験という名称で、15回のうち1回の講義を試験に充てることができ、実質的には14回講義となっています。私立の中村学園大学でも、同様に15週の講義期間を設けていますが、こちらも15回のうち1回の講義を試験に充てることができ、実質的な14回講義が実施されています。〔いずれの大学も定期試験の期間は設けており、15回の講義と定期試験という16週の実施にも対応できるようになっています。特に、中村学園大学は、教員免許・保育士だけでなく、管理栄養士など国家資格に直結した学部学科が設置されているため、「14回の講義と1回の試験を実施することで、15回の講義が確保されるように」と担当教員に依頼が行われます。文部科学省だけでなく厚生労働省により管轄される分野でも、14回の講義と1回の試験を15回講義とすることが認められています。〕来年度の学年暦について、第1回学長交渉でも、土曜日・日曜日・祝日出勤などは、教職員・学生にとっても、よいものではないと主張いたしましたが、来年度の学年暦は、これらの意見を考慮しているとは思えません。変更をお願いします。 | ||
- | 議題本文:昨年、前後期各15回の講義を義務付けるとして、学年暦が大きく変更されましたが、国からの補助を多く受けている九州大学では、制度上は15週の講義期間を設けていますが、教場試験という名称で、15回のうち1回の講義を試験に充てることができ、実質的には14回講義となっています。私立の中村学園大学でも、同様に15週の講義期間を設けていますが、こちらも15回のうち1回の講義を試験に充てることができ、実質的な14回講義が実施されています。〔いずれの大学も定期試験の期間は設けており、15回の講義と定期試験という16週の実施にも対応できるようになっています。特に、中村学園大学は、教員免許・保育士だけでなく、管理栄養士など国家資格に直結した学部学科が設置されているため、「14回の講義と1回の試験を実施することで、15回の講義が確保されるように」と担当教員に依頼が行われます。文部科学省だけでなく厚生労働省により管轄される分野でも、14回の講義と1回の試験を15回講義とすることが認められています。〕来年度の学年暦について、第1回学長交渉でも、土曜日・日曜日・祝日出勤などは、教職員・学生にとっても、よいものではないと主張いたしましたが、来年度の学年暦は、これらの意見を考慮しているとは思えません。変更をお願いします。 | + | === 議事録 === |
組合)前回もお願いしていましたが、次年度について十分反映されていないのではないでしょうか。 | 組合)前回もお願いしていましたが、次年度について十分反映されていないのではないでしょうか。 | ||
+ | |||
大学)これは教務委員会で決まっていることです。 | 大学)これは教務委員会で決まっていることです。 | ||
+ | |||
組合)現状は教員・学生・事務どれも好ましくないです。土曜日を使うしかない状況です。一昨年前は14回という形が行われていました。他大学もそうしていたし、九州大学も戻しました。他大学の様子を見て、次年度を14回と1回プラスという形で検討できないかということを執行部から事務方へ提案してもらえばと思います。 | 組合)現状は教員・学生・事務どれも好ましくないです。土曜日を使うしかない状況です。一昨年前は14回という形が行われていました。他大学もそうしていたし、九州大学も戻しました。他大学の様子を見て、次年度を14回と1回プラスという形で検討できないかということを執行部から事務方へ提案してもらえばと思います。 | ||
+ | |||
大学)文部科学省が、14回を認めているはずはないのです。九大も西南大も15回授業しています。昨年度、教務委員会でかなり全学的議論を行いました。いろいろな意見があった中で、夏休みを短くしないでくれという要望もあり、今の形に落ち着いたのです。昨年定めた今年のカリキュラムは、むこう3年間これでいきながら、意見を聞いていきましょうとなったわけです。今年は、日曜日を試験日としないとか、若干修正を行いました。今の形がベストだとは思っていません。よいアイデアがあれば提案してほしいと思います。15回+αで試験を全教科やっているわけではありません。実際は、他大学と同じような運用をされていると思います。 | 大学)文部科学省が、14回を認めているはずはないのです。九大も西南大も15回授業しています。昨年度、教務委員会でかなり全学的議論を行いました。いろいろな意見があった中で、夏休みを短くしないでくれという要望もあり、今の形に落ち着いたのです。昨年定めた今年のカリキュラムは、むこう3年間これでいきながら、意見を聞いていきましょうとなったわけです。今年は、日曜日を試験日としないとか、若干修正を行いました。今の形がベストだとは思っていません。よいアイデアがあれば提案してほしいと思います。15回+αで試験を全教科やっているわけではありません。実際は、他大学と同じような運用をされていると思います。 | ||
+ | |||
組合)今年の学年暦と来年の学年暦と何が違うかというと、日曜日に試験がないだけで、あとは同じです。月曜日の授業が土曜日に三回も振り替えられています。夏休みが少なくても良いから土曜日に授業をしないでほしいという意見が多く、組合では、むしろそちらを要望しています。土曜日は介護などで来られない先生がたくさんいます。その声が反映されていません。非常勤講師の先生に頼む場合、負担が重くなって申し訳なく、依頼をするのが難しくなっています。 | 組合)今年の学年暦と来年の学年暦と何が違うかというと、日曜日に試験がないだけで、あとは同じです。月曜日の授業が土曜日に三回も振り替えられています。夏休みが少なくても良いから土曜日に授業をしないでほしいという意見が多く、組合では、むしろそちらを要望しています。土曜日は介護などで来られない先生がたくさんいます。その声が反映されていません。非常勤講師の先生に頼む場合、負担が重くなって申し訳なく、依頼をするのが難しくなっています。 | ||
+ | |||
大学)教務委員会から上がったのを追認する形で決まったわけで、最も多いのは夏休みをこれ以上減らすなということでした。対案は一回も出ていないのです。以前は、土曜日の授業をしていたこともあり、ゆとりがありました。土曜日を授業しないとなり、15回やりなさいという文科省の要請により大変になったわけです。ベストとは思っていませんが、ボトムアップで出たものだから、ベターザンで決めるしかないのです。自分の科目は、15回の一番最後に試験を行うという形にするというのならそれで良いと思います。 | 大学)教務委員会から上がったのを追認する形で決まったわけで、最も多いのは夏休みをこれ以上減らすなということでした。対案は一回も出ていないのです。以前は、土曜日の授業をしていたこともあり、ゆとりがありました。土曜日を授業しないとなり、15回やりなさいという文科省の要請により大変になったわけです。ベストとは思っていませんが、ボトムアップで出たものだから、ベターザンで決めるしかないのです。自分の科目は、15回の一番最後に試験を行うという形にするというのならそれで良いと思います。 | ||
+ | |||
組合)教務委員から各学部(学科)に投げかけられて、それを投げ返したが、検討されずに立ち消えになったようです。是非、検証していただきたいと思います。 | 組合)教務委員から各学部(学科)に投げかけられて、それを投げ返したが、検討されずに立ち消えになったようです。是非、検証していただきたいと思います。 | ||
+ | |||
大学)わかりました。伝えます。 | 大学)わかりました。伝えます。 | ||
==== 2.旧姓使用の運用の改善について ==== | ==== 2.旧姓使用の運用の改善について ==== | ||
- | 議題本文:過去の交渉において、旧姓使用の運用の改善を約束したにもかかわらず、未だに十分改善されていない点があります。例えば、非常勤職員については、シラバスでの記述においても、旧姓使用は行われていません。また、グループウェアにおいては、正職員に対しても、旧姓使用は行われていません。これらについて、早急に改善していただきたい。 | + | === 議題本文 === |
+ | 過去の交渉において、旧姓使用の運用の改善を約束したにもかかわらず、未だに十分改善されていない点があります。例えば、非常勤職員については、シラバスでの記述においても、旧姓使用は行われていません。また、グループウェアにおいては、正職員に対しても、旧姓使用は行われていません。これらについて、早急に改善していただきたい。 | ||
+ | === 議事録 === | ||
組合)旧姓使用の運用は、一部に関して改善しているのですが、非常勤については全く改善されておらず、なぜ改善されないのかが分からないです。また、グループウェアで専任職員でも旧姓が使えないところがあります。 | 組合)旧姓使用の運用は、一部に関して改善しているのですが、非常勤については全く改善されておらず、なぜ改善されないのかが分からないです。また、グループウェアで専任職員でも旧姓が使えないところがあります。 | ||
+ | |||
大学)旧姓使用から3年経ちます。そのときに非常勤の対応を検討させて頂くという形で3年経ちましたが、対応は可能と考えています。非常勤に関しては、できるだけ早い時期に対応を整えたいと考えます。しかし、名前の項目を書き換えるだけなら問題ないのですが、グループウェアでは旧姓を使用するとなると旧姓と新姓を使い分ける場面が出てくるので、ソフトウェアの対応を2箇所用意する必要があります。名前となるとほとんどのシステムで対応しないといけません。ちなみに某主要ベンダーにあたり確認しましたが、他大学においても旧姓を使用できるシステムはありませんでした。しかし、いつかは対応しないといけないのですが、費用も数百万から数千万かかるとなると、今この時期に対応ができないというのが現状です。 | 大学)旧姓使用から3年経ちます。そのときに非常勤の対応を検討させて頂くという形で3年経ちましたが、対応は可能と考えています。非常勤に関しては、できるだけ早い時期に対応を整えたいと考えます。しかし、名前の項目を書き換えるだけなら問題ないのですが、グループウェアでは旧姓を使用するとなると旧姓と新姓を使い分ける場面が出てくるので、ソフトウェアの対応を2箇所用意する必要があります。名前となるとほとんどのシステムで対応しないといけません。ちなみに某主要ベンダーにあたり確認しましたが、他大学においても旧姓を使用できるシステムはありませんでした。しかし、いつかは対応しないといけないのですが、費用も数百万から数千万かかるとなると、今この時期に対応ができないというのが現状です。 | ||
+ | |||
組合)フューチャー4では対応できて、なぜグループウェアでは対応できないのでしょうか。 | 組合)フューチャー4では対応できて、なぜグループウェアでは対応できないのでしょうか。 | ||
+ | |||
大学)フューチャー4とグループウェアは、管轄が別扱いになっているからです。グループウェアは総務課の管轄になっており、またリプレースが数ヵ月後になっていて対応が間に合いませんでした。参考までにリプレースの時期は、確か5年に一度だったと思います。 | 大学)フューチャー4とグループウェアは、管轄が別扱いになっているからです。グループウェアは総務課の管轄になっており、またリプレースが数ヵ月後になっていて対応が間に合いませんでした。参考までにリプレースの時期は、確か5年に一度だったと思います。 | ||
+ | |||
組合)非常勤の対応は、次年度ではいかがでしょうか。 | 組合)非常勤の対応は、次年度ではいかがでしょうか。 | ||
+ | |||
大学)できれば対応させて頂きたいと考えていますが、教務課も関係しますので、確約はできかねます。 | 大学)できれば対応させて頂きたいと考えていますが、教務課も関係しますので、確約はできかねます。 | ||
==== 3.助手・助教の図書費について ==== | ==== 3.助手・助教の図書費について ==== | ||
- | 議題本文:助手・助教も、大学において、教育の一翼を担っています。各構成員の教育力を高めるために、他の教育職員と同様に、図書費をつけていただきたい。 | + | === 議題本文 === |
+ | 助手・助教も、大学において、教育の一翼を担っています。各構成員の教育力を高めるために、他の教育職員と同様に、図書費をつけていただきたい。 | ||
+ | === 議事録 === | ||
組合)この問題は以前からお願いしていますが、これまでは研究室や学部・学科で相談して、捻出して欲しいとのことでした。しかしながら、研究者本人の意志で使えるような図書費のご検討をお願いしたい。 | 組合)この問題は以前からお願いしていますが、これまでは研究室や学部・学科で相談して、捻出して欲しいとのことでした。しかしながら、研究者本人の意志で使えるような図書費のご検討をお願いしたい。 | ||
+ | |||
大学)助手と助教の身分と言うか、職務の違いを考える必要があり、助手はあくまで研究のサポートで、昇格を前提としていないのに対し、助教は研究者の身分を持っており、今後、昇格していく者もいるので、この職務の違いに対し差をつけるべきです。助手に対しては、図書費は認めないが、助教に対しては、すぐにとはいかなくても予算化する方向で検討します。研究者かどうかの判断は教授会の判断もあって、学部によって異なるかもしれないし、そのあり方は各学部で検討して欲しいと思っています。 | 大学)助手と助教の身分と言うか、職務の違いを考える必要があり、助手はあくまで研究のサポートで、昇格を前提としていないのに対し、助教は研究者の身分を持っており、今後、昇格していく者もいるので、この職務の違いに対し差をつけるべきです。助手に対しては、図書費は認めないが、助教に対しては、すぐにとはいかなくても予算化する方向で検討します。研究者かどうかの判断は教授会の判断もあって、学部によって異なるかもしれないし、そのあり方は各学部で検討して欲しいと思っています。 | ||
===== 【確認事項】 ===== | ===== 【確認事項】 ===== | ||
==== 1.上級技師について ==== | ==== 1.上級技師について ==== | ||
- | 議題本文:上級技師については、第1回学長交渉において確認しました。その後、組合より上級技師の基準案を提出していますが、その後、この上級技師の基準案に対する大学の回答をいただいていません。上級技師の基準案に対する大学側の考えを聞かせていただき、早急に、上級技師を制度として確立していただきたい。 | + | === 議題本文 === |
+ | 上級技師については、第1回学長交渉において確認しました。その後、組合より上級技師の基準案を提出していますが、その後、この上級技師の基準案に対する大学の回答をいただいていません。上級技師の基準案に対する大学側の考えを聞かせていただき、早急に、上級技師を制度として確立していただきたい。 | ||
+ | === 議事録 === | ||
組合)上級技師につきましては、前回も確認いたしまして、組合から案を出していただきたいということで提出しましたが、その後大学から回答がありません。お知らせください。 | 組合)上級技師につきましては、前回も確認いたしまして、組合から案を出していただきたいということで提出しましたが、その後大学から回答がありません。お知らせください。 | ||
- | 大学)上級技師については案を見せていただきましたが、案の中でいろいろな資格が書いてあります。たとえば、技術士、博士号などで、こういう中でひとくくりで判定するのは難しいと思いますし、技師技手の極めて高度な知識を整理して数値化することが大事じゃないかと思います。年齢が過ぎたら上級技師になるのというのではなく、他をもって代えがたい人を上級技師としてとらえていました。俸給表では教育技術職員は5級までで、6級は使われていません。規定では、事務職員は、6~7級がありますが、8級は使われていません。こういうものを実際作るとなると、年齢が上がって行くというものに使うのは、はたしていいのかというのが一つあります。この場合は、本俸の昇給というより別の手当を支給という形が良いかと考えていて、それを検討していきたいと思います。 | + | |
+ | 大学)上級技師については案を見せていただきましたが、案の中でいろいろな資格が書いてあります。たとえば、技術士、博士号などで、こういう中でひとくくりで判定するのは難しいと思いますし、技師技手の極めて高度な知識を整理して数値化することが大事じゃないかと思います。年齢が過ぎたら上級技師になるのというのではなく、他をもって代えがたい人を上級技師としてとらえていました。俸給表では教育技術職員は5級までで、6級は使われていません。規定では、事務職員は、6~7級がありますが、8級は使われていません。こういうものを実際作るとなると、年齢が上がって行くというものに使うのは、はたしていいのかというのが一つあります。この場合は、本俸の昇給というより別の手当を支給という形が良いかと考えていて、それを検討していきたいと思います。\\ | ||
これは提案ですが、たとえば、主任手当のようなものとして考えております。この辺の兼ね合いで、手当でこれに代えることが良いと考えています。 | これは提案ですが、たとえば、主任手当のようなものとして考えております。この辺の兼ね合いで、手当でこれに代えることが良いと考えています。 | ||
+ | |||
組合)いいえ、それでは困ります。教育技術職員から聞いております内容では、上級技師になることで仕事を増やすことは希望しておりません。管理職はあり得ません。教育技術職員は、各研究室に1人配置されているため、身分が管理職にはなりえないということです。特別に責任を持たされるのは難しいのではと思われます。管理職や責任ある立場になるような形でポジションを得ることで給与が上がることを希望していません。 | 組合)いいえ、それでは困ります。教育技術職員から聞いております内容では、上級技師になることで仕事を増やすことは希望しておりません。管理職はあり得ません。教育技術職員は、各研究室に1人配置されているため、身分が管理職にはなりえないということです。特別に責任を持たされるのは難しいのではと思われます。管理職や責任ある立場になるような形でポジションを得ることで給与が上がることを希望していません。 | ||
+ | |||
大学)管理職は望まないということですね。 | 大学)管理職は望まないということですね。 | ||
+ | |||
組合)はい。 | 組合)はい。 | ||
+ | |||
大学)資格を整理しなくてはなりませんので、そういうところを実現に向けて話し合いましょう。 | 大学)資格を整理しなくてはなりませんので、そういうところを実現に向けて話し合いましょう。 | ||