;;# 福大人 第 9 号\\ 平成26年6月2日 ;;# 福岡大学教職員組合\\ 中央執行委員長\\     前越 俊之 殿\\ ;;#福岡大学長\\ 衛藤 卓也 ;;# ====== 「平成26年度 第1回学長交渉議題」に関する回答について ====== ご要望のありました「平成26年度 第1回学長交渉議題」の回答については、下記の要望事項1.~7.及び確認事項1.~5.を本書により回答いたします。 ;#; 記 ;#; ===== 要望事項1.嘱託職員の給与改善について =====  嘱託職員の待遇・給与等については、専任職員と比べると厳しい状況に置かれているのは認識しています。\\  そのため、以前からの要望を考慮して、平成24年度から精勤手当額を1,000円アップしました。また、専任が人事院勧告にてダウンがあった場合にも、嘱託職員はダウンを回避したケースもあります。\\  ご要望として精勤手当のアップ、住居手当及び扶養手当の新設などを考えられていますが、そのためには財源の確保が必要となります。組合としては嘱託職員の待遇改善を重要視されておられますので、専任職員と共有していくという意味で、一例といたしましては、公務員に準拠して専任職員の持家に対する手当(5,000円、12,500円、14,500円)の廃止、また自動車等通勤者の通勤手当をこれも公務員に準拠して一律距離による支給へ変更するなどを行ったうえで、その分の財源を嘱託職員の手当へ充当していくなどはいかがでしょうか。\\ ===== 要望事項2.看護師の定年延長について =====  ご要望の定年延長の施策は理解できます。しかしながら、高齢化が進む中で患者のケアを主に担当する看護師の体力的なものは懸念するところです。収支の関係もあり現在のところは定年の延長は考えていません。 ===== 要望事項3.専任職員への登用試験対象者を全嘱託職員へ拡充することについて =====  まず、病院においては収支の関係もあり、部署別、専任・嘱託別に定員管理をしており、一律に登用試験を行うことは考えていません。ただし、専任枠で嘱託を採用した場合には、数年後に専任の募集をすることとしています。当然、その際には応募していただき、合格すれば専任になれます。\\  次に、主に大学における教育技術職員及び労務職員については、専任職員の募集は数年に一度程度しかありません。実施する場合は、嘱託職員の方が応募することも可能です。\\  よって、事務嘱託以外の嘱託職員については、制度として専任職員への登用試験を行う予定はありません。\\ ===== 要望事項4.乳がん・子宮がんなどの性別特有のがん検診への配慮について =====  「女性特有のがん検診」については、予算上の経費が高額であった為、今年度は見送りとなっています。七隈地区は、アンケートを取りましたので、今年度は、烏帽子地区の方へアンケートを取り、希望者の状況を調査する予定です。\\  なお、検診の本学での実施及び費用の負担については、社会情勢を考慮して前向きに考えています。\\  ただし、検診費用については、掛かる経費を考慮して「子宮頸がん検診」、「乳がん検診」の費用の一部を大学で負担する方向で考えていきたいと思います。\\  また、受診しやすい職場環境づくりでは、段階を踏んで行うことを検討したいと思います。まず、手始めに昨年度、本学で日曜日(2月23日)に実施された城南保健所による「日曜福大健診」を利用して頂くことを考えていますが、今年度の実施日程については、未定です。 ===== 要望事項5.育児や介護など必要がある方々への配慮義務の問題 =====  この要望に関しましては、前回の交渉とほぼ同じですので、回答も同様となります。休職、介護休業及び育児休業の期間は算入いたしません。\\  また、育児や介護による配置転換についての要望は、まずは所属長へご相談いただきたいと思います。統一的にシステムとして設定する予定はありません。 ===== 要望事項6.長期入院に対する年休の持ち越しについて =====  長期入院などについては、就業規則にも定めるとおり、年休等の消化後にまず在職期間に応じて最大10ヶ月間の欠勤が取得できます(3ヶ月を超える場合は給与80%に減額)。欠勤終了後は最大2年間の休職となり、1年目は給与80%、2年目は無給となります。よって十分に休業期間は確保されていますので年休の増加はいたしません。 ===== 要望事項7.病院における休暇取得促進や職場環境改善について =====  福岡大学病院における平成25年度の指定休消化率は99.4%、筑紫病院は98.0%、季節休消化率は福岡大学病院が96.7%、筑紫病院が95.0%とかなり高い取得率となっています。\\  また、年休についても、常に取得しやすいような環境作りに努めるように所属長へ指示をしております。\\  しかしながら、指定休・季節休は100%ではありませんので、100%になるように努力する必要はあるかと思います。\\  なお、改善が行われているとは到底言い難いとの事ですが、具体的に該当部署を提示していただければ、該当する所属長と改善策について検討したいと思います。 ===== 確認事項1.助教の講義担当手当について =====  講義担当手当は、平成19年度の学校教育法等の改正によって、助教を新たに教員組織に組み入れる事となりましたが、それまで講義を担当できなかった一部の教育職員が講義を担当するようになる事を考慮し支給する事となった手当です。  対象は、講義を担当する4条7号講師以下の教育職員になります。支給基準は、通年科目週1コマの単価を5,600円として、4条7号講師は3コマまで、助教(併任)は2コマまで、助教は1コマまでを上限としています。  なお、1週間の基準授業時間数を上回る方については、この手当とは別に福岡大学就業規則第16条に従い超過勤務手当を支給しております。 ===== 確認事項2.教育技術職員の俸給表わたりについて =====  対象者は、教育技術職員審議委員会において審議され、行政職(一)俸給表の6級を適用しました。\\  今後も継続して実施していく予定です。 ===== 確認事項3.助教・助手の任用基準の明示 =====  学部によって、助教・助手の取扱いが若干異なっておりますが、本学は平成19年度に改正された学校教育法の解釈に基づいて準用しております。\\  具体的には、学校法人福岡大学運営規則第7条において、助教は「専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の知識及び能力を有する者であって、学生を教授し、その研究を指導し、研究又は診療に従事する。また、必要に応じ、その所属する組織における教育研究又は診療の円滑な実施に必要な業務を行う。」とされており、助手は「その所属する組織における教育研究又は診療の円滑な実施に必要な業務に従事する」とされております。\\  しかし、このように明確な区分をすることが、本学の教育・研究・診療活動の推進に資するものであるかどうか、他大学の状況等を調査し、更に検討していきたいと思います。 ===== 確認事項4.助教の図書費の運用について =====  一昨年の交渉において、確かに助教は研究者の位置付けであり、予算化する方向で検討するとお答えしています。\\  しかし、財源等の問題がありますので、すぐに実施することをお約束したものではないことをご理解ください。\\  なお、この件は引き続き検討して行きたいと思います。 ===== 確認事項5.教育施設の空調の改善について =====  平成26年度の空調設定温度については、従来通り「夏季28℃、冬季20℃」を原則とします。ただし、例外として次のような対応をとっています。\\ - 1限目授業がある講義室については、1限目のみ設定温度を26℃とする。 - 前期試験期間中は講義室等の設定温度を28℃→26℃に変更する。 - 講義室等の設定温度は原則28℃とするが、天候の状況などにより教務課を通して講義室等の設定温度変更の要請があった場合、設定温度を適宜変更する(28℃→24~26℃)。  以上のように、状況に応じて柔軟な対応をとっていますので、今後も講義室等の空調については、教務課を通して設定温度変更等の要請をしていただきたいと考えています。\\  次に、空調設備の更新については、七隈地区の講義室、実験・実習室等に設置している空調設備(約140台)は、設備の老朽化に伴い、平成26年度より順次省エネ型空調設備への更新を実施します。平成26年度は10号館1階・2階及び3階の一部(1031・1032教室)を更新予定です。\\  最後に、空調設備以外の対策については、建築物自体の蓄熱や放熱を抑制する手法として、遮熱塗料・遮熱フィルム及び二重窓の導入について省エネルギ委員会で検討を行っています。塗料の塗布やフィルムの貼り付けによる対策は、年間を通しての効果が重要となります。現在、夏季の効果については検証済みですが、冬季の効果について検証を行っている状況です。年間を通しての効果が確認された場合、空調設備の更新状況を踏まえた導入計画(案)の作成に入る予定です。\\ 以上