====1.七隈支部執行委員会====                                  (責任者:三島 健司)\\ ===総 説=== ここでは組合運営についての方針とその結果について述べます。前年の担当者から引き継ぎ事項を確認し、経緯を把握しました。昨年度には、組合規約の改正と組合のWebページの全面改正など、組合活動の根源にかかわる大きな改革が実現されました。七隈支部の課題として、委員が毎年ほとんど入れ替わってしまい、前年度からの課題を引き継いでゆく効率が悪かった点がありました。これを改善するために、七隈支部にて昨年度、次の3つの点を改善しました。1)執行委員の一部の2年間継続、2)次年度の執行委員候補の育成、3)執行委員会、各対策委員会とも詳細な議事録作成(2〜10数ページ)。これらの前年度の活動は、効果的であり従来の組合活動全体の問題点の把握が進みました。しかし、組合ハンドブックの改定・大学との交渉事項など幾つかの問題も継続しています。\\ 今年度は、前年度までの活動を引き継ぎ、従来の組合活動全体の問題点を改善するために、次のような活動を行いました。まず、昨年作成したwebページのデジタルデータと改正された組合規約をもとにして改定版ハンドブック作成が、青木中央執行副委員長を中心に行われました。七隈支部としてもこれを支援しました。さらに、組合からの大学執行部への要望が学長交渉で認められにくかった原因として、大学予算決定プロセスに関する組合の情報収集不足がありました。これを改善するために、次のような活動を行いました。1)大学予算決定プロセスの解析、2)組合学年暦の作成、3)大学執行部ならびに大学事務との情報交換機会の拡張戦略の立案、4)大学執行部ならびに大学事務の情報収集のための学長交渉議題作成。\\  以上の活動から次のような知見が得られました。1)大学の予算は大学事務の各部署により、8月から9月に立案されている。2)組合と大学執行部との交渉は例年6月(第1回)と11月(第2回)行われているが、次年度予算にかかわる項目については、6月の第1回学長交渉が有効である。3)次年度予算に関連する項目については、6月の第1回学長交渉までの2月から5月までに情報収集と各対策委員会による計画立案・決定が必要である。\\  得られた知見をもとに第1回学長交渉において、【交渉事項】として、「職員の労働条件検討チーム創設について」と題して、「増加している嘱託職員方々の労働条件として、契約年数、登用制度、手当の充実、その後のキャリアへの支援が、組合では問題となっており、他の職員では、残業と退職時の有給休暇の処理について現場からは、切実な声が上がっているので、大学と組合が協調して改善できる点を見出すため、大学と組合が協調して、職員の能力・生活環境を考慮したきめ細かい改善を検討するための労働条件検討チームを創設していただきたいとの交渉を行いました。その結果、「学長交渉に代わる会議は創設できないが、意見交換の場であれば、対応可能」との回答が得られました。また、今年度より毎月1度の開催となった衛生委員会(議長;瓦林副学長、組合からは中央執行委員の一部が参加)では、教職員の福利厚生の立場から、大学側事務を含めて情報交換が可能となり、第2回学長交渉における「平成23年度健康診断における前立腺がん検診導入」交渉に効果を上げることができました。また、退職後の教職員の生活安定のために、第2回学長交渉において、【提案事項】として、「従来の非常勤講師を低い経費で補完する教育システムについて」と「福岡大学事業支援外部企業プロジェクトについて」を提案し、具体的な業務として、学内で行われるイベントなどへの人材派遣、今後人数が増えることが予想される入学前学生(留学生、推薦入学者)の支援業務、地域貢献事業などを想定した雇用サービスの検討を提案しましたが、大学側からはゼロ回答でした。\\  組合での福利厚生に関する活動として、「七隈の夕べ」を行い、「バスハイク」にも大勢が参加しました。「七隈の夕べ」では、各種の工夫が功を奏して盛況でした。この場で、実行委員の皆さんに謝意を表したいと思います。\\  また、地域支援活動では、精神障害のある方の職場復帰を支援するNPO組織などとの連携活動として、七隈の夕べ、バスハイクなどの祭事の際に、精神障害のある方の職場復帰を支援するNPO組織の「アットホーム」からお菓子の購入を行いました。第3回発行の組合新聞では、本学臨床心理の皿田先生ならびに、精神障害のある方の職場復帰を支援するNPO組織の「アットホーム」の龍さんに執筆していただき、支援活動について記載しました。アットホームとの連携活動は組合員の障害者支援の意識喚起につながりましたとのお声をいただきました。\\  全般に文書整備が進んだことと、その努力を惜しまなかった委員のおかげで有益な活動になりました。来年以降もこれらのノウハウや文書データ資産を使って作業がすすむことを望みます。