====2.対策委員会==== ===給与対策委員会===                          (責任者:末次 正)\\  本年度、給与対策委員会では第1回学長交渉において、労務職員と嘱託職員の給与改善、プラスアルファの公開、上級技師への昇格の話し合い開始を要求課題としてあげました。\\ 事前の委員会ではそれ以外にも平成18年度給与改訂への対応および人事考課の導入についても議論されましたが最終的に学長交渉議題としては取り上げられず持越しとなりました。\\  第2回学長交渉では、人事院勧告で月例給が約1.5%の引き下げとなりボーナスが3.95ヶ月となったのを受け、給与の引き下げ反対を要求議題としてあげました。特にボーナスは福大では現在4.50ヶ月支給されていますので、これが一挙に3.95ヶ月となるとボーナスの2割削減となり職員の生活に大きな打撃を与えます。 学長交渉ではこのような急激なボーナスカットをさせないように要望することが重要となるでしょう。\\ 今年度、公務員は人事院勧告通りの実施となりましたが、民主党は公務員の人件費2割カットを公約とし次年度実現を目指しているとのことです。公務員の給与が1.5%程度ではなく20%カットとなったら我々はどうなるのか心配がつきません。国の財政状況を考えると民主党政権でなくても公務員の給与は減らされる方向であることを考えると福大独自の給与体系の開始も検討の必要性があるのかもしれません。 ===労働条件対策委員会===                      (責任者:植上 一希)\\  今年度の労働条件対策委員会において、中心的に行ったのは嘱託職員の労働条件問題についての検討でした。平成19年度以降採用の嘱託職員の7年の雇い止め問題、嘱託職員全体に共通する給与や手当の問題、そして、正規雇用への登用制度の問題などを連関させる形で、今後の嘱託職員の労働条件の改善・解決の方向とその手段について検討が行われました。\\  今年度の前半においては、まず、嘱託職員の実態を調査し、組合員全体がその実態と問題性を共有することに力点が置かれました。具体的には嘱託職員の方々と執行委員等との懇親会の開催、嘱託職員への聞き取りなどを行い、また、組合ニュース等を用いてその結果等を組合員に発信する活動を行いました。嘱託職員問題の解決には、この問題に対する組合員全体による問題意識の共有と活発な議論が不可欠です。意識共有を進める一環として、組合新聞、組合ニュースを通じて、これらの問題について情宣活動を行い、学長交渉の議題としても取り上げ、組合の臨時大会も開催しました。今後も引き続き、こうした活動を行っていくべきだと考えます。\\  学長交渉においても、この嘱託職員問題をとりあげ各種改善の要求を行いましたが、これらの要求に対する回答は基本的に「ゼロ」でした。今後も、大学当局に対して引き続き要求を行っていくことを対策委員会では確認するとともに、今後の要求の仕方についてもより効果的なやり方を検討する必要性が論じられました。\\  また、組合独自で嘱託職員に対する何らかのサポートをすべきかどうか、そしてできるとするならばどのようなものがありうるか、についての議論も行われました。これらの点も今後の検討課題として次年度にて議論されるべきものであろうと考えます。\\ ===研究教育条件対策委員会===                    (責任者:森山 茂章)\\  昨年度より引き継いだ教員組織のあり方(助教・助手の問題)の検討を行いました。この問題は、助手・助教制度の導入に際し、大学当局が助手と助教への“振り分け”を各学部の裁量によったために発生し、その職務内容も明確ではありません。そこで、研究教育条件対策委員会で検討を行いましたが、学部間の認識も大きく異なり、最終的に統一した方針は得られませんでした。\\  平成23年度より、半期15回授業が開始される予定です。これは教育職員にとって明らかな労働強化であり、大きな問題です。この15回授業の方針が決定されてから後、第2回の学長交渉にて、その追加負荷に対する給与の増額を要求しましたが、大学当局からはゼロ回答でした。今後も、これらの問題を継続的に検討する必要があると思われます。\\  研究教育条件対策委員の活動を行って、様々な問題に対して学部間で認識が大きく異なるとともに、情報を共有していないと強く感じました。教育・研究の質の向上のためには、組合において情報を共有するシステムの構築についても、さらに検討する必要があると考えます。\\ ===組合活性化委員会===                          (責任者:重松 泰博)\\  平成22年度の組合活性化委員会では、次の項目が活動予定であった。\\  1.組織の継続的な活性化\\  2.人事考課\\  3.組合活性化を考慮した予算計上\\  1.組織の継続的な活性化については、次のような活動を行った。\\ * 組織の継続的な活性化が可能となるよう組合規約含む組合ハンドブックを刊行した。 * 組合員の組合への意識を高めるために、職場懇談会ならびに職域に制限されない拡大職場懇談会の開催とその回数を増やした。 * 慶弔費などの支払いが、より円滑に行えるようにホームページなどを組織的に活用した。 * 担当者を決め、労働セミナーなどの啓蒙活動を活発に行った。 * 執行委員を中心に、私立大教職員組合などのセミナーへ参加した。  2.人事考課については、次のような活動を行った。\\ * 給与でも問題となっている人事考課の導入について検討した。 * 教育技術職員、病院等での上級技師などの給与体系について、組織的に検討することで組合活動をより活性化した。 * 昇格規定・懲戒規定が恣意的に利用されていないかを検証するための組織作りについて検討した。  3.組合活性化を考慮した予算計上については、組合活性化を実現するために担当者を決め、その活動費を予算計上した。\\ これらの活動により、本年度は問題現場に最も近い担当者を決めて役割分担を行うことで、各学部からより具体的な情報や意見の抽出が出来たと思われる。\\ ===男女共同参画委員会===                       (責任者:小林 錦子)\\  活動計画にあげた、性別特有のがん検診への配慮については、福岡大学の定期健康診断に、乳がん・子宮がん・前立腺がんなどの性別特有のがん検診を盛り込んでいただけるよう、Webアンケートの実施と講演会を開催しました。アンケートの結果は、性別特有のがん検診実施を望む声が多く、回答者の約半数の方が、大学の定期健康診断での受診を希望していました。9月にがんについての講演会を次の通り開催しました。子宮がんについては「ワクチンで子宮頸がんを予防しよう」と題して福岡大学病院産婦人科の宮本新吾先生に、乳がんについては「乳がん増えてますけれど、知ってますか?」と題して福岡大学病院乳腺外科の吉永康照先生にご講演いただきました。また、前立腺がんについては「前立腺がんの診断と治療」と題して福岡大学病院泌尿器科の田中正利先生にご講演いただきました。先生方のご講演は、いずれもとても分かり易く、専門的な内容を丁寧に説明していただき、検診の重要性と治療法など大変有意義な内容でした。また、福岡大学病院の医療機器の説明などもあり、最先端の医療のお話が聴くことができました。これらの委員会活動の1つの成果として、平成23年度より、50歳以上のアルバイトを含む男性職員の希望者を対象にPSA検査による前立腺がんの検診を定期健診に盛り込んでいただくことができました。乳がん・子宮がんの検診については、費用の面、検診の手間などを考慮して、地域のがん検診を受診する際の費用負担と、平日でも検診が可能となるよう、休暇をとりやすくすることなどを、次回の学長交渉で要望していく必要があります。 メンタルケアについては、組合員の意向に沿った健康サービスを実現するために、「ストレス関連の病気(心身症、うつ病、不安障害)-どのような時に受診、治療が必要か?」と題して、福岡大学健康管理センター診療所長兼薬学部臨床心身治療学教授の美根和典先生にご講演いただきました。メンタルケアについてのアンケートの実施はできませんでしたが、ストレス関連の病気についての知識を得られたことは、職員のメンタルケアについての第一歩を踏み出す切っ掛けになったと思います。\\  各種ハラスメント対策については、大学が、従来の「福岡大学セクシュアル・ハラスメント防止に関する規程」を廃止して、新たに「福岡大学ハラスメント防止に関する規程」を制定・実施したことに対して組合は一定の評価をしています。第1回学長交渉では、新たに制定されたこの規程と、4月13日付けで副学長からグループウェアに発信された「ハラスメントに関する相談について」の流れ図を参考に、ハラスメントの相談窓口と相談員の役割、対策委員会との連携について議論が行われました。今後は、利用しやすい相談窓口となるように大学に働きかけていければと思います。\\  NPO組織などとの連携活動として、七隈の夕べ、バスハイクなどの祭事の際に、精神障がいのある方の職場復帰を支援するNPO組織の「アットホーム」からお菓子の購入を行いました。この内容は、第3回発行の組合新聞に掲載されました。アットホームとの連携活動は組合員の障がい者支援の意識喚起につながりました。 旧姓使用については、昨年度は人事給与面以外での旧姓使用が認められましたので、人事給与面への旧姓使用についても、次期システムの入れ替えの際に反映されるよう今後も見守っていく必要があります。 女性管理職の人数の把握については、大学の職種別男女別人数についての調査を進めました。\\  最後に、活動計画にあげた項目のうちで実施できた項目は限られますが、衛生委員会や専門委員の方々の協力を得て3回の講演会を開催することができました。貴重なお話を聴くことができたことも、講演会開催の成果だと考えます。\\ ===七隈の夕べ実行委員会===                        (責任者:重松 泰博)\\  支部最大の親睦行事であります、七隈の夕べを7月16日(金)18時から文系センター16階スカイラウンジで開催いたしました。\\  実行委員経験者など15名の方々のご協力をいただいて実行委員会を立ち上げ、5月27日から七隈の夕べの前日までに5回の打ち合わせを行いました。また、手分けをしてスカイラウンジへの注文・打ち合わせ、景品とする品物の買い出し、持ち込みのケーキ、ワインとチーズの搬入、案内状やポスターの作成などの諸準備を進め、アトラクションや司会についてはイベント会社のパルスに依頼いたしました。今年は七隈の夕べ実行委員経験者が多数いたので、当日の料理・景品・アトラクションの内容については、昨年度の反省を踏まえて準備ができ、七隈の夕べをスムーズに行えました。当日は定期試験の準備期間中でありましたが、昨年に引き続き175名と多数の教職員の方にご参加いただきました。(昨年の参加者は172名でした)アトラクションでは「壊れたロボット・のぞみ」を迎え、約30分間の心癒されるパフォーマンスで、会場は盛り上がりました。\\  このように盛会のうちに終えることができましたが、アンケート結果として以下のような意見がありましたので、来年は検討する必要があると思われます。(・抽選会での当たる数を増やしてほしい。・ソフトドリンク、ウーロン茶が少なかった。・寿司があるのでパエリアはいらない。)\\  また、実行委員の皆さんは多忙な業務を抱えながらこの準備に携わっていただきましたので、かなりの負担になったと思われます。今後はその負担についても検討していく必要があります。